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ドラゴンの華麗なる週末
          上京臨峰府 三好漢を寒からしめ
          国立鉄扇子 大いに寺をさわが

▲使うルアーで迷うことはほとんどない
 久方ぶりのブラック釣りということで、釣堀ではあるがいささか気が逸っていた。しかも、前日、2月15日に紅蠍、鮑旭、ビーバスらはプリスポーン期の好適タイミングにぶちあたり、パターンを見切り、たいそういい釣りができたとのこと。
 スポーン期の釣りの中で、プリの釣りはオレが最も狙ってバスが獲れる時期である。
 中量級サスペンドプラグと、テクナAVCMLJの組み合わせは最強で、オレのこの時期の釣りを堅いものにしてくれていた。
 霞北浦が死んでからは、あまり出番のないメソッドとなっていたため、もうこんな釣りをすることもないのだろうと思っていた場面を彼らは再現して
いたようだ。(リンク先参照)
 すなわち、ステージングエリアのコンタクトポイントにロングビルプラグをぶつけポーズする動作を繰り返す、ワーミング的なプラッキング。またはシャローエリアでのジャークベイトのスローな誘い。
 水温が高まると、スローな釣りではワームの方が圧倒的に有利という状況が多いが、この時期だけは圧倒的にハードルアーが有利な時期。
 ハードルアーが有利というのはどういうことか…ルアーの性能が釣果となって現れるということだ。
 この時期の釣りは徹底的にやりこんで、知識を溜め込んだし、我らの仲間内では抜群に釣りが上手い大先生こと紅蠍にも釣り勝ったこともしばしば。理論と実践を確信をもって示せる時期だ。
 伊達に田辺哲男やダグ・ハノン、西山徹プロデュース書籍を熟読しているわけではないのだ!
▲フェンウィックとシーバスロッドが今回の得物  と、久々に釣堀に対して燃えていた。
 しかし、その後再び寒さが戻り、魚が動かなくなるのではないかと予測された。
 ダグ・ハノンによれば“コールドフロントの通過による、強いられた不活発”というやつだ。
 遠方の、しかも釣堀である。かけた時間と金を損しに行くだけの釣行は避けたい。
 久しぶりにブラックの感触を味わいたいので、行くことにはしていたが、釣れない釣りだけは避けたい。
 そのことをビーバスに問いただすと「湧水で年間を通して安定した水温」
とのこと。
 ならば、寒さが戻ったとて問題なかろう。釣堀ゆえ、魚影も濃いだろうし。 先週ほどの炸裂はないにしても、そこそこ釣れるのだろう、と一安心。
 土曜日は中量級ルアー用ロッド選びに迷ったものの、バレの多い、クランキング用キャスティングロッド、ホーネットではなく、バス釣りには不恰好な気もするが、しっかりランディングできるシーバスロッド、クロステージを選択し、スピニングタックル二組の備えを黒王に積み込み、悪魔の使い、駐車監視員の目を気にしつつ、半日を家族サービスで過ごした。


 2月22日。
 さて、いよいよブラックの感触を!ってことで、彩京河南府へ、それなりの期待を胸に進み出す。寒い夜であ

▲こいつら自分のしてることに疑問を感じないのか?まじ殺してえ
ったが、じじい袋と冬装備があれば…と思ったが、関越道も所沢を過ぎた辺りから、耐えがたき寒さになる。思いっきり冬じゃねえか!

▲用意したルアーは他にメバルで使ってるワーム
 まあ、水温の安定した釣堀とあらば盛況とはいかなくとも、数年ぶりに春の釣りができるんだろう、と、予定より早く安楽村はビーバス宅へたどり着いた。
 「久方ぶりです。白勝の兄貴。この地方はとんでもない寒さですが、本当に大丈夫なのでしょうか?」
 「兄貴、ご心配なく。ただいま気温はマイナス二度ですが、クリーククラブは魚影濃く、一年を通して安定した水温ゆえ兄貴ほどの手練れであれば、先週ほどの爆釣はコンデション的に厳しいにしても、そこそこの釣果は得られましょう。なにしろ釣堀ですから。無用の心配で時間を費やすよりも、ヒ
ロ内藤の“THE ANSWER”をご覧になり、知識の滋養となさるほうが賢明といえましょう。」
 「いかにも、ごもっとも。」
 かくして、水滸原典における『九天玄女之書』的存在ともいえる、ヒロ内藤のDVDを鑑賞し、知識を血なり肉なりにする智慧を得る。ルアー釣りにおいて自然科学…といえば大袈裟だが、生態学に基く理論を軽視するのは真実を見失い、より釣果から遠ざかるための愚行といえよう。
 さて、ヒロ内藤を見た後、枯樹山の鮑旭と合流し、高崎FAT ASSゆかりの地、高崎を越え、前橋へ。
 降り立った、上州の地は身をちぎらんばかりに寒く、クリーククラブの受付前の桶の水は氷が張っていた。霜にかんしてはいうまでもなかろう。
 人がぞろぞろとやってくるが、ブラック池を目指す者より、マス池を目指す者の方が圧倒的に多い。これも、時代

▲なから寒かった

▲白い犬がなんとも可愛い
の流れというものか…。ブームに踊らされる、日本人の悲しき性を見た気がしたが、しかしブラックをやる人間が少ないというのは、プレッシャーが低くなるという点で、ありがたいことである。

▲鮑旭、むやみに魚を引っ掛ける
 労せずして、このような狭い池でもスポーニングに向かうであろう、ワンド状の一角を占拠できた。
 硬いマテリアルの突出したボトムをコンタクトポイントと仮定し、底を小突くサスペンドシャッドをプレゼンテーション…しかし、反応は無い、と『千夜釣行』ばりのナレーションが早くもざわめきだす。
 「いや、湧水とはいえ水温が低すぎるのだろう。ロングビルがいとも簡単に底を小突くような水深だし。その辺、どうなんだ?ビーバスよ。」
 「おそらく。水温があがれば先週みたいになるんじゃねえっすか?」
 「ならば、開始一時間経って、未だノーバイトだが気にしなくてもいいのかもな。」
 「ですね。」
 などと寒さに震えつつも、まだ余裕の構えは保てていた。
 鮑旭がバイブレーションのリフト&フォールでヘラをスレ掛かりさせていた。面白いので、とりあえず写真に収める。

▲向こうのトラウトポンドは大盛況

▲閑散としたバスポンド しかし釣れない…
 ところが日が昇って昼近くなってもバイトが無い。隣の釣り座でたまに釣れていたが、ブラックではなくニジマスだった。スプーンとダウンショットをメインに据えているようだ。
 鮑旭がたまに、ジャークベイトで掛けていたが、ほとんどがスレ掛かりのため
、どんなものを魚が欲してるかの参考にはまったくならない。しかし、ジャークベイトでよく引っ掛けているところを見ると、さほど深くないところに魚はいるようである。
 一時間に、一二本ほど鮑旭の釣果報告を受ける。やはりほとんどスレ…それ、釣果じゃねえじゃん!しかし、多数のスレ掛かりの中に、ごくたまに銜えている魚もいるにはいた。
 ロングビルでは深すぎるのか?と、ダウンショットを目に付くカバーに落としてやる。とりあえずそれで2匹は釣れたが、それっきりだし、たいがいニジマスがバイトしてくる。

▲おお!ケソクラフト
 鮑旭がたまに釣れたと言ってくるが、やはり相変わらずスレがほとんどだ。
 追ってきて食ったというのもあったが、やはり、その攻めではダウンショットでの釣れ方と同じ程度。
 どうやら、冷え込みに加え、前日積もったという雪が影響したようだ。

▲渋くなればなるほどラパラだけが釣れる…
 いかに、安定した水温の湧水を供給しているとはいえ、平均水深は浅い。気候変化の影響は受けやすいのだろう。この程度のキャパシティの容積では逃げ場もないというわけだ。
 ダグ・ハノン言うところの急激な気候変化による“強いられた不活発”状態に追いやられたのだろう。
 一週間の間に、早春から冬に戻ってしまったわけだ。ジギングスプーンの釣りが、真冬の釣りの定番といわれるが、まるで準備してなかったし、もとより真冬にブラック釣りなんていかないので、もともと冬パターンの備えなど無い。
 万事休す。
 閉園時間も残すところ一時間となり、もはや打つ手なし、とラパラ100周年モデルをショアライン沿いにキャストしていたら偶然の一匹。
 結局、オレはダウンショットで2尾。ラパラで一尾。一番でかかったのがダウンショットに来たやつ。それでも40に届かず…。
 ビーバス、ラパラハスキージャークにバイトしてくる魚を2尾目視したのみ…つまり、ボーズ。
 鮑旭、確実に口を使わせたとわかる魚は、X-RAPで3尾。ポインターで1尾。
 先週は一人20本以上をジャークベイトやサスペンドシャッドで揚げたらしいが、今回は惨々たるもの。しかも釣堀で…。漁師の出である花和尚の紅蠍が居れば、この状況下で何かしらの法則性を見抜いてたのかもしれないが、後の祭り。条件のよい、安定した釣堀、と完全に侮っていた脳無しフィッシャーには、アホでも釣れるラパラに頼らざるを得なかったのである。
 やはり、自然条件はあらゆる場面で考慮に入れなければならないということを、改めて痛感し、かつ、釣堀で苦戦するぐらいなら、ネイティブフィッシュを求めたほうが、例えボーズを食らったとしてもストレスが少ない、ということも改めて思い知った。自らの方向性を明確にするという意味では有意義な群馬遠征であったと言わざるを得まい…。高い授業料を払ったもんだが。

▲先輩として手本を示す

▲数はそこそこ釣れた


 2月24日。
 国立鉄扇子の宋清が何年かぶりに、まとまった休日を得たとのことで、かねてより提案していた実釣に、ということで、釣堀かシーバスと以前から計画していたが、天候が悪く、気温も低く、宋清は足を持っていないので、ウォーキング込みで日中の釣堀ということに。
 寺までは、生田駅から徒歩を覚悟していたが、寺方面行きのバスが上手い具合に来ていて、かなりの時間短縮に成功。
 宋清は初心者ということで、カーディフに3lbモノフィラのリールを持たせてやったが、フェンウィックにフロロラインという組み合わせのほうが使用感が良かったようで、結局そのタックルで、約5時間のうち8尾という、そこそこの釣果を上げ、魚を釣る感覚を覚えていただいた。
 レンジコントロール、リトリーブスピード、ローテンションなどによる、その場その場での当たりの見つけ方について、素直に実践してくれるので、非常に教えやすかったし、教え甲斐もあった。雨と寒さで何度か中断もあったし、早上がりした。これで、天候がよければ、と思うが、天気が良かったらシーバスやりに行こうと思ってたので、また辛い釣りを強いることになっていたかもしれない。
 肉体的にはしんどかったが、釣りそのものは、彼は初めて辛くない釣りが出来たというわけだ。
 「宋清どの、しかしこれはあくまで調練でありまして…」
 「なるほど、野戦とは違うのですね。しかし、これで野戦を耐え抜く何かを得られた気がします。」
 インドカレーを食しながら、軽く祝杯。なかなかに充実した時間だったのだ。ビールが美味い!
 かくして、謝礼として『レッドドワーフ』をいただき、こちらは志の書として北方水滸を預けた。
 

 さあ、次こそは野戦だ!!
 ブラックかシーか?まずはシーだな。
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