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何故多摩川なのか
 今年はとにかく多摩川へ通った。
 6月の遊漁料徴収事件以来、漁業権設定エリアでの釣りがあほらしくなり、かといって管釣りや、バスフィールドへ行く余禄も無いという、ルアーマンとして危機的な状況から脱する苦肉の策として始めた多摩川シーバスフィッシングではあったが、これが他の釣りに金をかけるのが勿体無く思えるほどの面白さ、ゲーム性に気付き、結局毎週出撃するまでにに至るのであった。

 より釣りたいが為にシーバスのマニュアル本を購入したがあまり役に立たなかった。
 改めてシーバスを狙う上で一番参考になったのは「東京シーバスネット」である。このサイトには実釣ポイントのことや実績ルアーのことなんかはほとんど書かれていない。
 ルアーフィッシングにおいてプレデターを狙うのにするべきことの根本的なことが書かれてある。
 初心者ならタックルのこと、メソッドの解説、商品知識など必要だろうが、そんなことはどこを見たって飽きるほど書いてある。
 ある程度のステップを踏んだ者に必要なのは視点・視野の広げ方、変え方のヒントだ。
 そういう意味で、これからのフィッシングを惑わす実績ルアーや使用タックルなどの枝葉末節を省いているこのサイトは良き水先案内人となり得た。
 また、これまでバスフィッシングで学んだこと、経験も大いに役に立った。

 これまでこってりやり込んだバスとの違いとして、回遊範囲の広さ、動きの止まったルアーには反応(ソフトルアー等に於けるデッドスティッキングなどによる微かな動き)しない、といった小異はあったものの、川でのシーバスフィッシングは岸からのバスフィッシングの要領で成立し得る素敵なゲームであった。
季節ごとの実釣の感覚
 初夏:河川全域で釣れると思われる。適水温が全域にあるので手頃なベイトが捕食しやすい条件下ならどこでも狙う価値があると思える。
  
 盛夏:東京湾奥の水から酸素が奪われ、おのずと逃げ場のひとつに川筋が選ばれる。新鮮な水が供給され、フィーディングの条件が整うところはチャンスだ。多摩川なら丸子堰から河口に至るまで様々な場所で魚を見られるだろう。
 
 初秋:河川に入り込んだ個体はより河川内に入り込む。ベイトの存在を意識しあくまで川の中を釣る。
 また、溶存酸素量の関係か、河口域を回遊する個体は海に戻る為か良型は河口域では釣れなかった。キーはベイトの存在とシャロー及びそれに絡む変化。
 
 中秋:初秋とほぼ同じと思われる。
 
 晩秋:肌寒さを感じる頃、岸際に見るベイトの規模が小さくなったら河川での釣りは諦めた方がいい。ただ、まったく消えてしまうわけではないようだが、ごく限られた条件で、ということになるのでこの時期河川内での追及は賢明とは言えない。
発見・認識したこと

 潮汐は流れを釣る上で考慮すべき現象であり、潮汐そのものによるシーバスの活性は支配的要因ではないと思われる。
 様々な変化は釣れる為の必要事項だがその中で重要と思われるものを順に連ねていく。おそらくバスとの共通事項が多いということに気付くと思う。
 バスとの決定的な習性の違いは回遊範囲の広さと、動きの無いベイトには反応しないことぐらいではないだろうか。
 で、重要な要素

 その1:ベイトの存在
 これが居なくてはシーバスは釣れないと思ってもいいほど、フッコクラスのヒットにはこれが絡んでいる。ベイトの種類はとくに重要ではなく、そのベイトの量に呼応してシーバスがやってくると思われる。
 
 その2:ブレイク
 待ち伏せや回遊に利用するというのは定説。やはりブレイク絡みは釣れる。

 その3:濁り
 澄んでいるより像がぼやかされる方が魚を間違いを犯しやすい。

 その4:ストラクチャー、カバー ここでいうストラクチャーとは自然発生的に生じた変化を指し、カバーとは変動的な変化、人造的な変化、障害物を指す。
 魚を寄せる要因としては概ねストラクチャーの方が強い。
 
  ルアー:狙いの動きを流れの中でも演出できるものが好ましい。流れによって傾きが顕著に生じたり、止水での泳ぎと明らかに違ってしまうルアーの使用は避けるのが得策。
 個人的な嗜好であえて具体名を挙げるなら、フローティングならシャローシャドラップ8、フラップスラップ。シンキング、サスペンドともにビーフリーズ78。リップレスクランクならTDバイブ、レンジバイブ。
 スピニングで狙うならスプーンも用意しておくのがいいだろう。流れの中で確実に仕事をする。

 これらを活かす絶対条件がシャローの存在である。
 またシャローは岸に寄っているのでサーフや河口での釣りのように遠投の必要が無い。
 また、広いシャローフラットより、何かしらの変化に隣接するシャローの方が絞りやすく、勝負も早い。
 このようなポイントをいくつか見つけ打って行くのがとりあえず魚を手にする為の早道だ。
 大型を狙って手にする為の検索条件はまだ模索段階なのであしからず…。
 
来年の展望
 今年のシーバス事始は6月も半ば過ぎ。
 アユの上りは確認していないが、5月にボラの大群が川を遡上しているのを見て以降だ。
 おそらく、この遡上組の後を攻めればシーバスは釣れていたのだろう。この時は稚アユのことばかり考えてヒットに結びつかなかったが、この時期堰ではニゴイが釣れている。
 今年の河川での釣りの終わりを告げたのがニゴイである。
 ニゴイとシーバスの関連性を語るに当たって、シルバーサーファーとギャラクタスがファンタスティック・フォーと出会うまでの関係と考えれば来年は上手くいくだろう。
 このように知識を広めるのは、一見関係ないジャンルの出来事でもある時見事にリンクするものである。
 ヒットさせるための条件が大まかながらわかってきたので、来年は今年より多く釣るだろう。
 
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