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▲2006年冬、これを巡って日韓両国にかつてない緊張が走る!

 韓流ブームの流れに乗じたわけではないのだが、とある巡り合せから韓国企業で働くことになったオレ。
 何の違和感もなくコリアン社会に入り込み馴染むオレ。
 そこで志同じくする異国の友が出来た。

 その時が来るまでオレたちはまるで昔からの親友同士のようだった。
 両国の過去の歴史や、国際的な確執などまったく関係なく互いの意気に感じあいそれこそ隣国の兄弟といった意気投合ぶり。
 「ドラゴン、スノーボードって面白えな。」
 「オレはミニスキーの方が好きだな。」
 「何?そのミニスキーって?」
 先日、この兄弟たちと社員旅行を兼ねスキー場へ行き、すっかりボードの魅力にとりつかれた軍隊上がりの兄弟は別嬪のカミさんを持つナイスガイだ。
 「兄弟、ミニスキーとは我が故郷では子供なら誰でもたしなむ冬の最強のレジャーよ。つまりはファッションと商業主義に支配されたウインタースポーツに風穴を空けたいのよ。兄弟、お前には恩義(この恩義に関してはいずれ読者諸兄との酒の席で語られるだろう)がある。見知らぬ群れに混じり慣れぬ日本でのスキー場行きは難儀するだろうて。よし、兄弟、オレも同行しよう。」
 たまたまそこへ取引先の営業マンが現れた。
 彼はオレと同郷で、なおかつボード歴も長いつわものだった。
 オレたち3人は早速意気投合し、次の日曜日に団体のツアーバスでスキー場へ行くこととなった(やっぱ野郎ばっかし…)。

 色気はなくともパワーなら負けないぜ!

 先日へそGと朝まで飲んだ疲労が抜けきっていなかったがマイペンライ!かくして当日2人の田舎者と1人の外国人という奇妙な取り合わせの3人がバスへ乗り込んだ。
 で、ツアーの集合場所へ行ったら、まったく…こんな朝早くから満員になるほどの参加者がいるとは…驚きである。
 
 何だかんだで出発が遅れ、兄弟は隣に座った客の屁攻撃に眠りを妨害され、オレは同郷の営業マン氏にドラゴン節をまくし立てる…同郷のボンクラ高校の先輩に対し何と無礼な振る舞いをしたことだろう、と考えてみたところで誰もオレを止めることなどできない…何しろオレはドラゴンだからな!奇跡にも近い女性との出会いもこのせいで不意になったがどうってことはねえぜ!オレ様はドラゴンなのだ!しおらしいオレなどオレじゃねえ!

 窮屈で自由の利かない団体観光バスの中でも何とか楽しもうと試みるオレの健気さを知れ。

▲300円程度で手に入る雪上の快楽
 現地に着いたのは11時を過ぎていた。
 しかも停電でリフト停止。

 ここでミニスキーの登場である。リフトなしには、ゲレンデなしには立ち往生しかないやつらを尻目に、昔取った杵柄で斜面だろうが平地だろうが雪さえあれば縦横無尽に滑りまくる。
 足止めを食らう奴らの、ミニスキーを初めて見る外国人スキー客の視線が心地よい。

▲レジャーという名の自然破壊の現場より
 「自作じゃねえの」と言う口さがない者もいたが、それは羨望の裏返しなのさ!
 
 この足止めに対する処置を巡り右往左往する旅行会社。律儀に報告を待つツアー客…。

序曲
 
 こんな調子で話を進めても一向に埒があきませんな。
 
 まあ、つまり決断の早いオレたちは集合時間だけ聞いて「リフトが動かねえなら足があるじゃねえか!」と、ゲレンデへ繰り出していった。
 水滸伝風にいうならば「停電といって何ほどのことがあろう!」「さすがは兄貴、いかにも豪傑です。」といった感じでがしがし山を登る。
 
 徒歩でちんたら斜面を登る煩わしさよりも、とにかく滑りたい欲の勝るオレたちは全員30代ということを忘れていた。

 「兄弟、いよいよオレの頭脳とお前のFLASH技術でドラゴン・プロモーション映像を作るときが来たぞ。BGMは昨日聴かせたストラングアウトのアレをイメージして撮るように。あとはかくかくしかじかに…。」
 「任しておけ。抜かりはねえ。」
 STRUNG OUTのクールさはCDショップででも確認してくれ。ちなみにBGMはSOMENOMBULANCEってやつだ。この映像が公開された日にはオレにはミニスキーメーカーのスポンサードが付き、オレの持つスター性やカリスマからオレはホリエモンとは別の道筋から来た成り上がり者となるだろう。
 いずれこの映像は加工を施されこのサイトで公開されるだろう。多分な。

 オレたちの粋な試みに、同行の取引先営業マン氏も大いに顔をほころばせていた。
 とある日曜日の平和な午後の風景。

 さらに我々は斜面を登りクール映像を撮り、いよいよ滑り出し。
 ミニスキーの真骨頂であるまるで自分の足のようなコントロール性に酔いしれボード組が降りてくるのを下から眺めていた。
 あの兄弟、オレと同じく超初心者だったはずなのにやたら覚えが早いな。兄弟がオレの方へ向かって来る。競争か、上等じゃねえか。オレもガキの頃はミニスキーで雪捨て場を荒らしまわったものよ。来るがいい、初心者よ!

 しかし、構造的にどうあってもボードの方が速いのである。
 一瞬並走し、兄弟のボードがオレのミニスキーに触れた。
 兄弟がオレを追い抜いたとき、オレの片足は雪に埋もれていた…雪原のせいか、自分の片足を失ったせいか視界は真っ白だった。
人間こそが神だ 自分の運命を支配できる〜英雄本色Uより〜

▲暴力と子羊
 私は地(雪原)に臥し声無き声をあげて哭いた。
 号は発せずとも、この悲痛な訴えを神が看過ごしになるはずはないだろう…私はひたすらに神の回答を待った。

 私の前に白髪の老人が現れた。直感した。
 「あなたは神様ですか?」
 「え?」
 「あなたは神なのですか!?」
 「とんでもねえ、ワシゃ神様だ。」
 
 私は言葉を失った。
 このようなことでは私の無念が晴れることも、癒されることもない。
 涙が涸れ果て、感情という感情を使い果たした後、脳裏に浮かび上がった言葉はひとつ。
 「復讐せよ」
であった。

 顔をあげ立ち上がろうとする私のもとに、かつて兄弟と呼んだ異国の男がやってくる。
 憎々しくも笑みを湛えながら。
 同郷の、同朋であったはずのあの男も腹を抱えて笑っている。

 もはや神も仏も無い。我が無念は我が手で!!
 「そこな異国人の蛮人と異教徒の呑百姓め!我が娘の受けた屈辱を笑うとは何事か!?
 うぬらのような下賤の者の血でこの剣を汚したくはなかったが、この無念は贖って貰うぞ!」

 私の剣は片足がゆえにいつもの冴えはなかったが、無念を晴らせとの思いが欠損した我が肉体を後押しする。

 私は二人を相手に四、五十合渡り合ったが勝敗は決せず、しかし次第に二人の剣捌きがたじたじとなっていることを感じ取っていた。

 「その首級貰い受ける!」
 私が剣を振り上げ無念を晴らさんとしたその一瞬気合一閃「テッコンV!!」という雄叫びが響き渡った。
 おお、変わり果てた我が右足よ!
 蹂躙された我が体の一部よ!
 何ゆえ、そなたはこのような理不尽に見舞われなければならなかったのか?
 そなたに、かくも無残な仕打ちを受けなければならぬ咎があったとでもいうのだろうか?
 神よ、まことにあなたに問いたい。
 彼女がその無垢に輝く濃桃色の肢体を二つに引き裂かれることも、その「大いなる意思」ゆえの賜物とおっしゃるのでしょうか?
 彼女は生まれて間もなければ、神の意思に背きようもありません。
 それなのに…何故?
 あなたに、娘とも言えるこの穢れなき樹脂体を失った親の気持ちがわかるとでもいうのですか?

▲蹂躙
マクロの空を貫いて
                  
           突然嵐が巻き起こり、地球の最後が来るという…誰かが立たねばならぬとき
               
                 誰かが行かねばならぬとき 


           今この平和を壊しちゃいけない 優しい心を忘れちゃいけない

              獅子の瞳が輝いて…









         君の青春は輝いているか 本当の自分を隠してはいないか

    君の人生は満たされているか
                       
                 ちっぽけな幸せに妥協してはいないか

                             宇宙全体よりも広くて深いもの

                それはひとりの人間の心

            愛が欲しければ誤解を恐れず ありのままの自分を太陽にさらすのだ!
 
 そして一日が終わった。
 この日オレはスノーボードにハマってしまった。
 ゲレンデに携帯を落とし、邪悪な魔法使いの存在やシスの脅威についてを実証して見せた。
 同時に自分に味方する賢者もいて、彼らの魔法により3日後に携帯が戻ってきた。これも実証して見せたというわけだ。
 しかし、失われたミニスキーが戻ることは決してない…。

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