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聚義庁

四海のうちは皆兄弟といいます。私は才うすく武運拙い小役人に過ぎませんが、こんにちのたのしい日々はみな兄弟たちの徳分によるものだと思っています。
                                                『水滸伝』宋江の台詞より



 やっと春らしい日が来た。
 家の周りの花も咲き出してきた。
 「萌え」ってのは本来こういった美しいものを表す言葉だったはずのに、今では非常に穢らわしいものに取って代わられてしまった。
 先日、亡くなった久世光彦氏が『日本語危篤』という本を著したのだが、こういう状況を言ってるのだろう(ちゃんと読んだわけではないが)。
 相も変わらずガキンチョのような心で日々を過ごし物事を見ているが、忘れてはならないのはオレが“美の探究者”だってことだ。

 冒険を始める前にこの期間限定の美を捉えておこうと思った。
 せっかくカメラ持ってるんだし。 
 この度の冒険は例によってスノーボードのことで、釣りとは大きくかけ離れているが、モリゾーや並木さんなんかもオフシーズンにやってるらしいじゃん、ってことでアリだろう。
 で、今回は猪苗代湖の近くに行くことになったのだが、桧原湖方面の手前。
 釣り道具は勿論持っていかなかったが、かつて桧原湖へ釣りに行ったり、ツーリングで秋元湖周りで行った昔の事を思い出し、かなり期するものがあった。
 オレは東北出身で、子供の頃は地元が嫌いだったのだが、東京へ出てきてよくツーリングをしたり、釣りをするようになってから東北が大好きになっていた。
 スレた関東・甲信越の田舎には無い魅力に満ちている。
 いい意味での田舎が東北にはある。

 とかいいながら、雪質は最悪だった猪苗代。
 
 魔法使いどもとの戦いに勝利を収めた我々が純粋に楽しんだことの報告により、皆さんがいかに魔法使いどものいない世の中が素敵であるかを認識していただき、遍歴の騎士道の有効性と遍歴の騎士の存在意義について理解していただければと思い、この文を綴っている。

 法術と勇気によって邪悪な魔法使いを退けたドラゴン一行の素敵な冒険の始まり。

▲「オレたちは美の探究者なんだよ!」
かつてキャバ嬢相手に熱く語ってた師の言葉を思い出す。
 「オレたちって、オレもっすか?」
 「そうだ!」
この日からオレは美の探究者になった。
うつくしま福島

▲スモールも釣れるらしい猪苗代湖…他の水域ならともかく、この酸性湖なら別にいてもいいんじゃねえのって感じ。夏辺り磐梯スモールフィッシング行かない?

 冒険の一行に新たに同胞の後輩が加わった。異国姫は魔法使いの恐怖に怯え故国へ帰った。
 今回は枷となるものがなく、我々が気にすべきは車を返す時間だけであった。
 
 3月4日土曜日。
 今日は客と会うこともないのですっかりボードの準備をして出社したオレ。仕事が明けたらそのまま同胞宅へ直行である。
 少し遅れて兄弟が来た。
 「おはようございます…兄弟、板はどうされた?」
 「事情があって持ってこれなかったのです。」
まあ、仕方なかろう。

 あれやこれやとやりながら、仕事を終え、オレたちは同胞宅へと向かった。
 同胞と後輩は『北の国から』を見ていた。ちょうど伊丹十三が出てくるところだ。
 「同胞殿、兄弟が家へ板を取りに行かなくてはならないので、車を貸していただきたく…。」
 同胞の顔は浮かなかった。
 「これが良い魔法使いに導かれたナビが付いているのなら喜んで兄弟殿を送り出すのだが…相変わらずハイテクマシーンは呪いの力に弱いようで…。」
 
 ナビを頼り単独で自宅まで荷物を取りに行こうとしていた兄弟。
 同胞たちが仮眠を取る間、ガンダムを見ようとしていたオレ。
 兄弟宅への道のりを知るのはオレだけ…。
 「魔法使いどもの小ざかしい計略など、なにほどのことがあろう。」と、オレはかつて都内を車でパトロールしていた時の記憶を頼りにナビゲーター役を買って出た。
 道中は格別の話もなく無事荷物を運び出すことが出来、出発となった。

 オレと兄弟は休みなしでの参戦のため車中で仮眠をとることに。
 いつもはアストラルパワーでまくしたてるオレだが、やけに大人しいオレを訝しがっていた同胞…ほんとに疲れてたんだよ。オレも人よりはちょっと体力あるけど、肉体的には普通の人間と変わらんのよ。
 それでも少し寝たら体力が回復してきたので、ハイテンショントーク!と行きたかったがエンジン音のせいで後部座席の声は前に届かない。
 
 やがて栃木、福島と入ったが雪の気配は全く無かった。
 魔法使いどもの介入を危惧する一行…後輩氏は同胞殿の事前の解説があったせいか、オレが魔法使いどもの存在を話しても普通に受け流していた。
 磐越道に入りちらほらと山に雪が見えるようになってきて一安心。
 しかし、この時点で雪質が良くないということは容易に想像できた。

▲リゾートという言葉とは無縁の娯楽施設の休憩場

▲それでもいっちょまえに食べ物の持込禁止とあった
価格はスキー場にしては良心的だったのでOKとする
 現場到着。
 今回、ボードレンタルはオレだけ。
 そそくさと手続きを済ませリフトが動くのを待つ。
 
 いろいろみみっちいことに出くわしたりしたが、商業主義にまみれた上越と違いそれほど不快感は感じなかった。
 このスケール感といい、施設の雰囲気といい故郷のスキー場とよく似ている。
 さすがは東北だ。

▲昭和の匂いがそこかしこに
 やはり、前回の怒りがよっぽどヤツらをへこませたようで、今回はここに記すほどの事件はなく、コケたら痛いというゲレンデの状態を除けば、何一つ不安もなくボード修行に励むことができた。



▲何故か麺類は安いがご飯モノは割高だった
 町営のレストハウスは禁煙というのはサックだったが、1000円あればそれなりに満足できるラインナップだった。
 今回は修行に専念するため、ビールは飲まなかった。

 オレと兄弟は足が痛くなるまで滑りまくり…しっかしレジャーでこんなに肉体を酷使するなんて思ってもいなかったぞ。まるでスポーツしてるみてえじゃん。オレ、スポーツは嫌いなはずなんだけど。

 今回は普通の日記になってしまい、読者諸兄には申し訳ないないが、本当に純粋にボード遊びを楽しんでしまったのだ。
 写真を撮ってネタを作る意欲が入り込む余地が無かった。
 そのぐらい熱中し、かつ腕も上げた。
 それなのに、次のシーズンまで長い期間を空けなきゃならないとは…まいっちんぐ。

 冬が嫌いだったオレが、少しだけ冬の終わりに名残惜しさを感じた記念すべき日だった。
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