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スピリット
 前回に引き続き今回もイマドキ映画である。
 「こんな映画ありますよ」ということで調べてみたらジェット・リー、ロニー・ユー、ユエン・ウーピン!更にネイサン・ジョーンズ!
 「かの偉大なる武道家、霍元甲(ホウ・ユンチャ)が主人公とあっては、これは見に行かなければ好漢の名が廃るわい。」と、掌を揉み袖をまくりあげたという次第。
“格闘技で泣けますか”あの手のCM形式は正直うざいが、あの問い掛け通りオレはこの映画を見て泣いた。
 何故って、これがかの『ドラゴン怒りの鉄拳』の序章なのだから。リー・ミーツ・リーってとこ。ドラゴン継承の一作よ。
 かつて世界を席巻した李小龍先生へとつながるキーワードの復活。


 清の時代の辮髪は漢民族にとってみれば東北の野蛮な田舎者に強制された屈辱の文化だ。
 オレの知識が確かなら宋、明、清という順番のはず…。
 そしてその清でさえ、海外諸国に蹂躙されている。金国人の下にいる漢人には二重の屈辱だろう。
 国が民族が他民族によって蹂躙される時代、「東亜病夫」の屈辱を晴らさんと立ち上がる武侠の栄光と挫折、再生と死。
そんな感じかな。


 本編は宮下あきら先生の『魁!男塾』大威震八連制覇に始まり往年の少年漫画路線か芥川龍之介かって感覚。
 やがて『ロード・オブ・ザ・リング』のホビット庄に舞台が移り倉本聰の世界。
 やがて悟りを啓き魔都上海で擂台、キレイな闘い方をする戦士を主人公にした板垣恵介漫画…という3部構成。
 “真の強さとは何か?”的なテーマはあった気もしないでもないが、そんなものは添え物程度のモウマンタイ精神、大丈夫日記のファンタジー映画!何たってサービス精神旺盛なロニー・ユーが監督だ。
 この展開のキレ、ケレン味は『ジェイソン対フレディ』で証明済み。
 でもって、特に感情移入の無いジェイソンやフレディといった西洋クリーチャーより実在した武道家の方が感情移入しやすいってもんだ。
 カンフー・エンターテイメントとして理屈ぬきに楽しめた。

 この作品はもちろんリンチェイ演じるホウ・ユンチャを主人公として描いてて当然メインに据えられているのだが、それ以上にオイシイ役が存在した。日本人武道家・田中安野(中村獅童)である。
 茶席を設けて哲学談義。死力を尽くしての果し合い。同胞日本人の奸計を潔しとせず勝者のユンチャを讃える。
 海外作品でこの作品ほど日本人がカッコよく描かれた作品があっただろうか?ってぐらい田中安野はカッコよかった。
 でもって、あまりにもオイシイ役どころ。
 この時代にこんな素晴らしい日本人がいれば第二次大戦の様相ももう少し変わっていただろうに。白人の支配する現代の時代の趨勢のあり方に歯止めをかけられただろうに…なんて思ってみたりもするのだが、その“IF”を描くのが映画だし、さっきも言ったようにファンタジー映画なんだからしょうがないよな。

 ところでジェット・リーってのとリー・リンチェイってのどっちがしっくり来る?オレは未だにリンチェイって言っちゃうんだよね。ジェットっていう表現は自分が小学生だった頃の「ジェットタイガー」的なダサかっこよさがあるけど、中国文化好きとしてはイマイチしっくりこないんだよねえ…。

追記:エンディングテーマのエバネッセンスの出来損ないみたいな歌は何だったんだろう。いつもならエンドロールの中に知ってる名前を探したりとかしてるんだけど、今回は途中で劇場を出た。

2005年分はこちら>>

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