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荒野のドラゴン
 チャイニーズなのにジャパニーズ、上海ジョー。
 ナスターシャ・キンスキーの実父、クラウス・キンスキー。
 クラウス・キンスキーは生きた人間の頭の皮を剥ぐのが大好き。
 ボンジョルノ、グラッチェ、チチョリーナ…とか何とか。


 ウエスタンにカンフーという要素をごった煮、世に問うた(のか?)快作。
 

 オープニングからイカしたウエスタンの哀愁漂う疾走メロディが流れる。
 出た、上海ジョーだ!
 麻宮サキのヨーヨーのような造形美はないが、威力抜群の似たような武器を使うのか。こいつはデキそうだ、と思わずニンマリ。
 ところが行く先々で非白人への差別が待っている。
 ケイン(デビッド・キャラダイン)なら「はい、わかりました。どうかお許しください。」と引き下がるところだが、ジョーは違うぜ。
 「毛唐どもが、中国人(日本人)を舐めんなよ!」とばかりに大暴れ。
 手始めに格闘技の素人たちをさんざんに叩きのめす。
 職探しに行った牧場でもカウボーイたちをさんざんに叩きのめす。
 宿に泊まろうとしたら、いかさまを見抜かれたことに逆切れしたゴロツキどもをさんざんに叩きのめす。
 悪徳地主の人身売買ビジネスに雇われるが、やってることに腹を立て、手下どもをさんざんに叩きのめす。
 悪徳地主は怒って殺し屋を送るが、少々手こずりながらもやっぱりさんざんに叩きのめし、やがて勝利する。
 ジョーは行く先で、必ずカンフー仕込みの優れた技の片鱗を見せるのだが、白人たちはまるで認めずいじめにかかる。いくらアメリカ白人がバカとはいえ、ここまでひどかねえだろ、と突っ込んでみても無駄なことだ。
 なぜならこれはイタリア映画なのだから。
 で、毛が黒くて、肌が黄色くてマーシャルアーツが出来れば、そいつはドラゴンなのだろう。


 愛著『ブルース・リーと百一匹ドラゴン大行進』によれば【ドラゴン】1.ブルース・リーのこと。2.ブルース・リャンのこと(『カンフーハッスル』の火雲邪神、若いころはカッコよかった)。3.日本人では倉田保昭のこと……と、まあ空手使い全般を指す言葉となった。とある。
 


 東洋人の武術使いはきわめてファンタスティックに映るんだろうね。
 実際、空手道場にはよく外人さんがくる。 
 
 とまあ、そんなこんなでジョルジーニョさんだかバレンティノさんとかの類が、サッカー見ながらビール飲んで、ピザでも食って考えたのだろう…。
 東洋人のヒーローこさえて悪党相手に大暴れさせて、血のり飛ばしてりゃ楽しいに決まってるだろ。最近はブルース・リーなんてのが流行りだ。ウチら得意の西部劇にカンフーの要素入れればヒットするんじゃねーの、と言ったかどうかは知らないが、そんな安易な発想の元、アバウトなラテンのノリで制作サイドは盛り上がり、撮影現場はきっと楽しかったに違いない。
 そして出来上がった作品はというと…突っ込もうなどという野暮な感性をねじ伏せる、完全無欠の娯楽作品として、やがてこうしてリアルタイムではない世代に愛されることとなったのである!
 

 胡散臭さぷんぷんのイタリア映画だが、あそこの国の映画はやっぱ侮れない。『ニューシネマ・パラダイス』から『食人族』まで実に幅が広く、こちらの琴線をくすぐる作品の何と多いことか。
 きっと、いつか見たタイトルも忘れた心に残るあの名作、という作品にはアメリカ映画ではなくイタリア映画ってのが意外に多いかもよ。
 ちなみにオレにとっての名作イタリア映画といえば、地方局で深夜に放映されてた近未来低予算バイオレンス『ラストソルジャー』。いまいち冴えない『マッドマックス2』だったけど最後の最後に描かれたシーンが感動的で、それまでのダルさが吹っ飛んだ。
 やっぱ、B級映画で得られる感動ってオレだけのものって感じがたまらない。


 主演のチェン・リーこと早川明心さんについてはここにリンクを入れとく。
 「荒野のドラゴン」で検索してみたら結構出てくるんだ、これが。
 ネットもたまにはいろいろやってみるもんだな。
 
2005年分はこちら>>






































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